昼過ぎに遠路はるばる県をまたいで、意気揚々として保育園まで
お迎え。嬉々(きき)として、園庭内を飛ぶように走り回り、すぐ車に
乗り込み、「おいちゃん、ちょっとお話したいことが・・・ 」
と言ったくせに荷物を広げ「ちょっと、おいちゃんには、
見せたくないけどなあ」「はい、お待たせ、 ***の
マスクコレクション」「いっこだけなら、取ってもいいよ。」
「ありがとう」「はい、500円になります。」「お金取るん
かい、なら、返品!!!」「100円でいいです」節操がない。
納得できずとも、ワンコインを手渡す。にやけながら、受け取る
と、嬉しそうにバイキンマンの財布に入れ、御満悦。「今、
貯金始めたところ・・ 」に「だますより、だまされるほうが」
と言って財布を2,3度優しくなでてやった。微笑んでいた。
ちょっと、会わない間に、人が変わったみたい。その後、
「おいちゃん、握手して。ハグして。」「おいちゃん、大好き」
っと妙にごまをすって、取り入ろうとする。世渡り上手。恐れ入った。
徐々に規制が緩和され、シングルマザーの母が週末歓迎会で
愛息子の望む我夫婦の元へ一拍のごほうびの旅行。現地で外食。
帰りがけに「ゴチになります!!」と頭をぺこり「ありがとう」
高速に入って、前方車両に引き離されると、「はよ、行けーー」
って上から目線で、せかす。さらに「あ、こうじ(工事)!!」
「こうじ(浩二)は、ここ!!」と手を挙げると「ちがうって、
あっち」再び、「あ、こうじ(工事)!!」と叫ぶと「こうじ
(浩二)はここ。」と、さらにツッコむと、 「うるさい、だま
ろうか?」と、辛らつな言葉でさとされる。夕刻、海側の
瀬戸内湾際を通過してると、夕日に照らし出された海をながめ、「あっ」
「海がきれいー」と恋人に話し掛けるように、ひとりしんみりとよどむ。
西条の田舎から、県庁所在地の都会に住むようになると、こうも
変わるモノなのか。《子供は一日に約300回笑うらしい。》
片や、大人になると約30分に一回と10分の1に減少する。
人生は幸せを探す旅。笑う回数が増えるたびに、幸せに近づく。
今日はここまで。 近藤浩二でした。
では、また。
作家の井上ひさし氏の言葉。
難しいことはやさしく、やさしいことは深く、
深いことは面白く、面白いことはまじめに、まじめなことは愉快に、
そして、愉快なことはあくまで愉快に。
まさに、示唆に富んだ文言。
自分の嫌いな、我が家の熱い風呂に入れられると、「ママの風呂
がいい。出るーー」と、いつも泣き叫んでいる。神妙な面持ちで
出てくると、「次はおいちゃん!!」と言うので「はい、次、
入ります」って手を挙げると、勝ち誇った表情で、近寄って、
頭をなでてくれる。ほんに、可愛いやつだ。気に入った・・・
コロナのことなんて、いっさいがっさい、忘却のはるか彼方だ。
今日もごちそうサマンサ。