正直、誠意、良心!!!(9.11)

少し汗ばんでくる。

胸の鼓動が高まる。

「ドックン、ドックン、ドックン」

目玉を動かし、辺りを伺(うかが)う。

「キョロ、キョロ」

後ろも軽く振り返る。

誰も居ない。なぜだかほっとする。


こんな状況、誰でも一度は経験した事、

あるのではないでしょうか。

実はこんな僕も子供の頃その後、

両親にこっぴどく叱られ、

声を上げて泣き叫んだ事もありました。

《深く反省していました。》


「誰も見ていなくても、

お天道(てんとう)さま、

神さまは見ていると」

諭(さと)されたのでした。

その時、両親の口から初めて

「神さま」と言う言葉を聞いたのでした。

両親の辛そうな、なさけなく見つめる表情が。

今振り返っても本当に悪い事をしたと、

不肖(ふしょう)な息子であったなと。

反省しきりです。


今日は9月11日(9.11)です。国際情勢では、

北挑戦がアメリカに何か仕掛けるかも?っていう日です。

でもそんな事なんか、おかまいなしです。

我が家は、いたって平和です。


今朝も妻と新車N-boxに乗り込んで、

西条市の西(丹原町)へとドライブ。

市街地から離れて、

「高速乗り場」を過ぎた辺りから、

民家がぽつりぽつりと点在、その代わりに田園が

見渡す限り広がっていく。

ところどころ稲穂の黄金(こがね)色が美しく

「実りの秋」到来近しを、

肌でひしひしと感じます。

もの思いにふけっていると、

ウインカーの点滅と同時に右折して、

ほどなくして道路わきに停車。

ハザードを点滅させて妻が下車します。

「イチジク買ってきます」

こんな所に売店があったかな?

車内から振り返り凝視してみる。

国道と市道が交わる角っこに、掘っ立て小屋が立っている。

暗くて魅力に乏しい小屋だ。人の気配を感じない。

4畳半ほどの広さかな? 縁台をつなぎ合わせている。

その上に何か並べて陳列している。「商品」?

スーパーのレジ袋が吊ってある。

小さな(?)身体を小気味よく動かし、

選別して、イチジクを手に戻ってきた。


《何かの達成感と驚きの感情なのでしょう》、で、

「安いわ!!」「1パック250円と300円」とほざく。

土曜日の夜遅くに農夫がイチジクを陳列している様子を目撃したそうで、

購入したいと思ってたそうな。で本日のこと。


帰って早速、口に頬張(ほおば)る。

思わず「うまい!!」ともれる。

しかもパックに8個から10個ほどの超お買い徳!!

びっくり!!感激!!「明日も買えば?」僕は思いました。

さすが《買い物上手の(おかみさん)千恵子さん!!》

《こういった嗅覚(きゅうかく)はさすが女性(主婦)ですな》

感心、感心。

加えて帰り道すがら、妻の詳細話に、

さらにもっと、驚愕(きょうがく)するのでした。


なんとそこには釣銭用に、

小銭を小箱に入れて準備しているのです。

そこは「良心市」なのです。

「無人店舗」、「ムジンクン」なのです。

今もって地方のいなかでは、目にする機会は多々(たた)あります。

《野菜、果物、たまごなど》今でもよく目にします。

《ほんとによくこれで商売が、

成り立つものだとびっくりします》

人の気配が無い分、

かえって盗難されやすいと思うのですが。


なにせ店員がその場に一人も居ないのです。

悪い心を起こせば、商品のみならず、売上金や釣銭まで、

赤子の手をひねるがごとく簡単に、

「かっぱらう」ことは容易(たやす)いでしょう。


その気になれば、「良心市」だけを対象に回り、

すべて残らず「かっさらう」ことを

企(たくら)めば、当座の資金になりそうです。

そんなこと考えるのは僕ぐらい?

心配しないで下さい。

考えるだけです。

絶対しません。出来ません。

実際そのようなニュースを耳にしたことないのですから。


購買者の「良心」に委(ゆだ)ねられた、

ところから「良心市」と呼ばれるらしい。

提供者も購買者の「良心」を《信じて信頼している》からこそ、提供出来るのでしょう。

《互いの信頼関係が無ければ成り立たない商売です。》

提供者も目に見えない購買者の

「良心」、「誠意」、「正直」等

を信じきっているからこそ、店員を置かずに提供できるのです。


このような販売方式を考案、実現できる日本人って

ほんとに素晴らしい民族です。

お互いの人間性に《あっぱれ》です。


「良心市」のような商売が長く成り立つことを、心の底から願ってやみません。

世知辛(せちがら)い世の中になっている近頃、

一服の清涼剤になった事柄でした。《涼しい風が心の中に吹きました》


今日はここまで。ではまた。近藤浩二でした。

今日も2曲プレゼントです。


ビートルズでインマイライフです。

1965年リリース。オリジナルアルバム6作目「ラバーソウル」のB面4曲目。ジョンの作品。ビートル時代のジョンの代表曲。間奏部分のピアノの演奏がクラッシクのバロック調で有名で印象的。

それ以上にシンプルな曲なのに、バランスの良い完成された、よくできた楽曲。覚えやすくて素敵な曲。日常をテーマに取り上げたラブソング。


シンディーローパーでタイムアフタータイムです。

1984年リリース。アルバム「シーソーアンユージュアル」からシングルカット。全米NO.1獲得。

曲の構想はシンディー本人。雑誌か何かで面白いと「タイムアフタータイム」とだけメモ。「何度も何度でも」の意味。

その後アルバム録音時、収録曲不足のため急きょ仲間と共作し完成させる。


ドュービーブラザーズで「ある愚か者の場合」です。

1979年リリース。8作目のアルバム「ミニットバイミニット」から第一弾シングルカット。シングルアルバム共に全米NO.1.グループ2度目の全米NO.1の大ヒット。キーボード奏者のマイケルマクドナルドと旧友のケニーロギンスとの共作。友人のジムメッシーナのことを歌った歌。バックのキーボードの「フォア、フォア」音の軽さが気になりますが、何度も聞き込めば、テンポの良さと

ハイソな雰囲気を感じさせる、洗練された、玄人(くろうと)好みの楽曲。当時このバック演奏が流行った。グラミー受賞した名曲です。原題「What a fool believes」