死生観

一流、立派な人には必ず「死生観」があるという。テレビで視た

一流になればなるほど、立派であればあるほど次のどれかを

経験しているという。《戦争》《大病》《投獄》のどれかか、

ふたつ以上を経験しているという。


「死生観」と聞いて思い出すのは、故スティーブ・ジョブズ氏、

言わずと知れた「アップル社」創業者である天才起業家、

実業家。

彼のスタンフォード大学での有名な演説。そこで彼は生死を

さまよう《大病》を経験し、九死に一生を乗り越え日常生活に

復帰してから、毎朝起きて洗面所で自分の顔を見るたびに自分

にこう問いかけていたと・・・

「今日で自分の人生が終わるとしたら、」

「今日、自分のしようとしていることは・・・」

「本当にこれでいいのだろうか? 」と。


これの意味するところとは、

仮に、あなたが何かの重い病気にかかり、それがかなり深刻な

状況におちいったとして、精密検査の結果、医者からこう

告げられました。

「申し上げるのは、大変心苦しいのですが残念ながら、

あなたの症状はもはや手遅れです、もう手の施しようが

ありません」それを聞いた患者はショックのあまり言葉を

失ってしまった。しかしどうしても聞いておきたいことを

うかがった。「先生、ひとつだけ教えて下さい。」

「わたしはあとどれくらい生きれますか? 」

「えーとー、せいぜいあとひと月ですね」

「そうですか、へへへへ」

もはや患者は笑うしかないはずだ。

あと30日ほどで終わりか・・・


しかしながら、それから患者は自分の人生を心から真剣に考える。

次の日から自分の本当にしたいこと、すべきことを選びに選んで

一生懸命、本気で生きようと心がけるのだ。

もし、医者から

「大丈夫です、心配はありませんよ、まだまだ生きられますよ」

「そうですね、短く見積もっても、まだ30年は生きられます」

そう言われたとしたら、医者から言われる前と言われた後とでは

彼の自分の人生に対する取り組みはまったく変わらないはずだ。

残り30日と30年の人生とでは、その違いの大きさは明白だ。


生死をさまようような経験をしたモノは、一日いちにちとの

向き合い方が大きく異なり、時間、いや人生の密度がおどろく

ほど濃密に濃くなるのだと・・ と言うことは、どういうことか

物事に対する考えが鋭く、深く、真剣度が異なるとのこと。

結果、いままで使わずムダにしていた脳みそをさらに2割、

3割増しに使うようになる。時間もだろう、そうだろう。

すると、いままで自分の中でくすぶって、眠っていた能力が

とつじょ開花する可能性があり、大業を成すことにつながるはずだ。

強い《使命感》を持って物事に取り組めるはずだ。文字通り、

なにしろ、《使命》とは「《命》を使う」こと

なのだから・・・


今日はここまで。近藤浩二でした。

ではまた。笑ってよろしくです。