野生動物の住み家!!

先日のニュースでニホンカモシカが町中で捕獲された話が報道されていました。その少し前、野生の熊が人を襲って怪我を負わせた話が流れていました。僕も野生動物に関して稀有?(味わいたくない)な体験をしたことがあります。


僕が元気な時の事でした。高速道路も運転していた当時の話です。もう20年程前の事になります。梅雨に入り始めの、そんな時に、残酷極まりない事を初体感したのです。

当時居住地の伊予西条市から本州に渡るにはいくつかの方法がありました。車で30分の近くの所に港があります。そこから大阪まで大型旅客船が運行しています。(今も運行していす。)

家内の仕事の都合で僕が車で港まで送迎を務めてました。その時の事です。


30年前にバブル景気の頃通勤路確保のため、隣町との交通量が急増したので新たに田園地域に道路を建設しました。制限速度が50キロの車両専用の速いスピードの許された道路でした。そこの周りは見渡す限り、水田が広がる、人通りの少ない場所でした。時々付近に住む民家とつながる道が数本繋がっているだけでした。

しかも当時は道路の両脇には所々反射塔はありましたが、街灯のほとんど無い道路でした。そんな場所で残忍な事を体験したのでした。


家内を送り、船内に乗り込んだことを見届けました。その後の帰宅途中のことでした。

隣町との境目の分岐点に新設された道路に、入り込んだ直後の事でした。季節は梅雨に差し掛かり始めた、田植えを迎えた頃でした。

時刻は夜の11時過ぎでした。付近は街灯も無いほぼ真っ暗闇です。道路を走る車のライトが交錯し、その車のライトの明かりだけが、道路を照らし出しています。しかも辺りは静寂な場所です。時折、小動物の鳴き声が聞こえます。

ただし週末の金曜日で、この道路の車の通行量は多くて、混雑しています。

車は仕方なく低速度で前車両に付いて、徐行するように走っています。

車間距離を10メートルほど取って走らせています。

その道路の分岐点を左折した直後の事でした。


「ブツブツ!!」直後に再び「ブツブツ!!」。

数秒後にまた「ブツブツ!!」そしてまた「ブツブツ!!」

その直後「グルグル!!」「ゲロゲロ!!」との鳴き声。

そして「ブツブツ!!」「ブツブツ!!」の不快音。


気色の悪い音を聞きながら、まったくの不快の感覚を、車に乗っているにも関わらず、身体で体感します。

《何かを車で踏みつけた異様な感覚が身体全体に感じました。》


《間違いなく車で何かを踏みつけた感覚なのです。》

町境に流れる大きな河川に掛けられた橋に乗ってからは、その不快な感覚は感じることは無くなり、車はスムースに流れだしました。


その後数日間、雨が降り続きました。そして週明けの早朝に家内を迎えに隣町の港にくだんの道路を再び通りました。


あの不快な感覚を感じた道路は雨によって洗い流されていましたが、《兵どもが夢のあと》の状態で赤い血潮と共に小さな動物の手足がまだ数か所アスファルトにまだこびりついていました。


想像するに、

そこは、《トノサマガエルが車のライトの明かりに呼び出され、本能によって強く反応する反射行動が、皮肉にも生存本能に反して自殺行為のごとく人間の文明の悪魔のような怪物《走る凶器》に踏みつぶされてしまい、大量殺りくの餌食になってしまった戦場だったのでした。


稲作が行われるようになって、そこに寄生する害虫を餌に、ついの住み家で寿命をまっとうしていたであろう大ガエルにとって、予測だにしない天敵の出現に、彼らは今後どのように対応していくことになるのであろうか?《彼らに学習能力はあるのだろうか?》


あれから10年以上、かの道路を夜遅く走ることは無かったのです。

結果,大ガエルのその後の運命は推し量ることしかできません。


人間の人口が増加し、活動範囲が野生動物の生態範囲をも侵略してしまっています。

その代償として、野生動物たちが人間の生活テリトリーを脅かすようになってしまいました。

《そのため人間に取り押さえられてしまい、最悪殺されてしまうのです。》


生き続けていくために、自分たちが身勝手に振る舞っていたら、どこかの地点で何者かと、衝突してその生存を脅かされてしまいます。

その時にはお互いに妥協点を見出し、共存共栄を図る必要があるのでしょう。

《しかし悲しいことに、彼らには人間ほど知能が与えられずに、人間にされるがままなのです。》


昨今人間同士でもお互いが解りあえずに、自分の強さを誇示し合っている結果、世界情勢は第3次世界戦争への一触即発の緊迫した中で何とか均衡を保っています。

理解し合うのが困難な者同士では、お互いの立場や想いをもっと《忖度》して、問題が持ち上がった時には、共存共栄できるような方法を考慮すべきだと思うのです。


自然の生態系を壊さない範囲内で、人間の生活居住範囲を最小限に抑える必要性を痛切に感じた今日この頃でした。

最近、、、、

夏のホタルを見かけなくなりました。

秋の鈴虫の鳴き声を聞かなくなりました。

《風物詩が無くなりかけてますよね。》


今日はここまで。ではまた。近藤浩二でした。

今日も2曲プレゼントです。


ELOでアイニードハーラブです。

http://taiyohanasaku.waterblue.ws/koji/wp/music/ELOINeedHerLove.mp3


エルトンジョンでリーボンです。

http://taiyohanasaku.waterblue.ws/koji/wp/music/EltonJohnLevon.mp3


 

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