フランチャイズ方式

先日の日曜日、おにぎりを作って東へドライブへと出かけました。


車を走らせること2時間余り、うどん県香川県に突入し20年前に知り合った友人の経営するコンビニエンスストアーに立ち寄るつもりが、確かにそこの場所にあったはずの店が別の職種の店に変わっていました。

仕方なくそこを通り過ぎ瀬戸大橋の四国側のすそのの公園で、一休みしました。キャンディー購入して、一路帰路へ。


帰り道、もう一度知り合いの店を見つけだそうと目を皿のようにしましたが、やはり見つけだせません。

そして二人で儲からなくなったから辞めたのだと認識しました。コンビニ店はフランチャイズ方式でお金のかかるシステムだから、契約更新の時に解約したのであろうと勝手に結論づけました。


実は15年ほど前ですが、家内の所属していたカイロプラクティックの団体もフランチャイズ展開されていて、我々が大変な苦労をしたことを思い出しました。

そんなこともあり、フランチャイズ方式には親会社だけが儲かるようになっているように感じていました。

実際にはそんなこともないのでしょうが。


ここでフランチャイズ方式とは、加盟店契約をすればさまざまな特典がもらえる方式です。

一番のメリットは商標が使えることでしょう。

無名の店舗には誰も寄り付きませんが、誰でも知っている有名店舗には宣伝をしなくても人が自然と集まるのです。

2番めのメリットは生産、商品、流通が利用できる点でしょう。製造工場を持たなくても多種多様な商品が、安価で早く手に入ることです。

3番めは経営戦略を立ててくれて経営指導をしていただけることです。


良いことばかりで誰も失敗しないようですが、職種によっては商品の均一化が図れないこともあります。

また当然社会の景気に左右されるので経済的な体力がないと、資金ショートをおこしてすぐに経営が立ちいかなくなります。

一番の欠点は売上に応じて数パーセントの金額を支払わなければならないため、損益のバランスとなる売上金額が普通の小売店に比べ高く設定されることです。

したがって、売上をかなり上げないと利益を確保することが出来ないのです。

となるとより忙しくなって人手が不足しないように、人件費がかさむようになるのです。

またコンビニ店の場合、社会問題になっている食品の大量のごみ問題です。まだ十分に食することのできる食品を捨てなければいけない規約は受け入れられない方もいるでしょう。


20年前ならコンビニ店も過渡期で市場は広く需要に応えるにはまだまだその数の不足は否めませんでした。

しかしここ数年の間に爆発的に広がってしまい、供給が需要を上回ってしまいました。その結果過当競争になってしまいました。ここを切り抜けて生き残るためには、なおいっそうのアイデアと努力と忍耐が必要です。このような現状に耐えられなくなったのでしょう。


僕らはくだんの知り合いは正しい選択をしたのだと思っています。

どのような商品でも、あれば必ず売れる時代は終わりました。

まして品物を右から左に流すだけで儲かる時代も終わっています。


どんな時代にも、付加価値のあるオンリーワンの商品を適正な価格で早く、安全に消費者に届け続けてこそ生産者も潤い、消費者も満足でき、社会も豊かになっていくものだと思います。

みんながウインウインの関係こそが誰もが願う社会構造であって健全な社会なのだと思います。


ある市場を早く広げる戦略ではフランチャイズ方式は画期的な方法でしょう。

しかしある程度広がってしまえば募集して増やしても廃業する人が後を絶たないのです。

被害者を作らないためにも企業側もある一定数まで増えれば健全な社会作りのために、募集をやめて違った展開を考えるべきではないかと思っています。

際限なく店舗を増やしても市場は宇宙のように無尽蔵に大きく広がっていかないのですから。

近頃は利益優先型で自分たちの保身のためだけに事業を行っている企業が多いような気がしています。


そんなことを考えながら、久しぶりに息抜きできた日曜日でした。

今日はここまで、ではまた、近藤浩二でした。


 

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