鬼平に代表される日本人の好む人気作品

最近テレビを殆ど無駄に視なくなりましたが、それ故にお気に入りの番組はほとんど逃さず視聴します。

朝の連続テレビ小説、大河ドラマ、吉本新喜劇、相棒は欠かしたことはほぼないですね。

音楽番組も時々視ます。


その中の一つに時代劇の鬼平犯科帳もあります。ほとんどがBSテレビの再放送による放送で新作が年に一本あるかないかでした。

当然といえば当然であります。ご存知のように鬼平は実在の人物なのですが、他のヒーローものと同じでノンフィクションの愉快痛快話がそれほど残っておらず、池波正太郎氏によるフィクションものなのです。

原作者が他界した現在、他者による類似作品を良しとしないスタッフの意向で今年2016年をもって新作はもう二度と作られないとのこと。ファンとしては本当に寂しい限りです。先日最終作品をビデオ録画で保存しており、本日視聴しました。やっぱり面白い楽しい。


表題が鬼平なので、悪人を鬼人のごとく情け容赦なくたたっ斬ると思われがちですが、人間の心情、人の心や男女の機微もよく表現されていています。

法律がきっちり整備されていない時代背景だからこそ、様々な意味で自由度を広げており、作者の創造力をかき立てたであろうと思います。

特に上の人間の裁量が問われる決断や結末において、変幻自在の展開のおかげで、鬼平が時たま仏の顔を見せる等多彩に富んでおり

情けのある裁断を下す結末が特に好きでほろっとさせられます。しかし根っからの悪人は必ず最後は成敗されます。


フィクッションものは勧善懲悪ものが分かりやすくて単純明快でよろしい。視終わった後、気分も爽快でストレスが残らず大好きです。

史実なら仕方のない表現もあります。しかしながら時々結末の白黒をはっきりさせないで、玉虫色でうやむやに終わらせたり、

その後の結末は個々の視聴者の想像や想いにお任せします的な視聴者に結末を丸投げするような作品がたまにありますがあれはいやですね。そんな作品を作った監督の作品はその後はほとんど視ないようにしています。


ノンフィクションなら仕方がないところもありますが、フィクションものなら恋愛ものでもなんにしてもハッピーエンドが絶対一番でしょう。


構成がしっかりしている作品としては朝日テレビの相棒も良く仕上がった作品ですよね。今から正月の放送が楽しみです。

ただし鬼平と少し違って全ての分野においてほぼ完璧に整備されている現代の社会背景が災いして、隙や自由度があまり無く遊び心も少なく、少し窮屈な結末が稀にあると思います。


しかしながら右京さんの無尽蔵ともいえる知識には脱帽させられるし、冴えわたる推理には当然と分かっていても圧巻であります。

加えて自分の信念を決して曲げず、上役に媚びへつらわない態度は見習うべき姿勢として自戒しています。かっこよくて痛快です。

人気の秘密がわかりますよね。ご存知のように上述の2作品は国民的ドラマと呼ばれるほどの人気のある作品です。


NHKの番組や新喜劇は数十年の習慣化で、毎日そして週に一回の小さな楽しみなので悪しからず。本当にただのストレス発散なのです。


話は全く変わりますが、僕自身は今もこれからも自由な人間なんだと当然思っていました。もちろん様々な制限付きではありますが。

しかし人間って自分自身で思っているほど自由ではなくて、

特に何ものにも縛られず自由に行動や考え方を毎日瞬間瞬間、選択しているようであっても、

実際は行動の殆どは何かの縛りに結構支配されて選択していることが、テレビを視るという行動一つにおいても考え直させられました。


ひとつは長年にわたる生活の習慣化による縛り。

もうひとつは(生まれてからの避けられない生活行動による刷り込みみたいな偏った思考認識)文化や環境や社会や歴史的背景による縛り。

僕の場合は上述の二つが好みの選択基準に影響しているようです。


僕に限らず他の人々も似たり寄ったりの好みの選択をしているかもです。


 

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