冗談

久しぶりに、ご無沙汰の居酒屋に、フラッっとお邪魔しました。

飲み物の注文の際「消費税アップの関係で、

値段変更になりました」と店主が申し訳なさそうに、

切り出しました。続けて「ソフトドリンクは据え置きで

8パーセントです」「心苦しいですが、ビールはあおりを受け

て、10パーセントです」さらに、にやけながら「オレンジジュ

ースは・・・・・

100パーセントです。」

 

「え!!」一瞬、目が点になりました。

 

「じょうだん、冗談」  「でも多分、間違いじゃあり

ませんよね」 「ええ、うちは品質には、自信持っています

から」 「今日は娘手伝いに入っていますので」店主が


「客商売慣れてないので、失礼があっても、許してやってね」

程なくして、三か所のテーブルが埋まりました。私たちは

「さんまの塩焼き。」右隣の家族連れは「アユの塩焼き」

左となりの夫婦は「ブタのしょうが焼き」しばらくして

ほぼ同時に三つの料理が出来上がりました。手伝いの娘さんが

配膳の手伝いします。少し頭が弱いのか、確信が持てないのか

確認しながら、こう叫びました。

「さんまのかたーー?」 周りが注目する中、私たちが手を

挙げました。 目が合って、プレートを手渡されました。

「あゆのかたーー?」 右となりのお父さんが手を挙げました。

無駄に元気よく「はいー」テーブルまで置き渡します。 最後に

・・・・・

・・・・「ぶ た の か たーー?」

みんなが注目する中、左となりの腹の出た

《肥えた》おばさんが、

いきよいよく手を挙げて返事しました。

アホな娘が、さらに余計なことを「たしかに、肥えてますけど

・・・」周りが凍りつきました。「冗談、じょうだんですよ」

「少し頭の弱い、アホな子なので、すいません」店主が

客に頭を下げています。 以上は、ウソみたいな実話です。


勉強大嫌いな、我が塾の小学4年生の男の子。国語の漢字の小

テスト。今回はがんばって、満点取る、と公言しました。

久しぶりに、精一杯努力の成果を見せてもらえました。でも、

やはり、どこか抜けています。やらかしてくれました。

テスト問題の漢字は、すべて正確に丁寧に書けています。

しかしです。満点じゃなく、《はなまる》もらえていません。

「どうして《満点》じゃないの?」尋ねました。

彼は、残念がって、恥ずかしそうに、肩を落としてこうつぶやき

ました。「名前見て」彼は自分の名前の漢字を間違いていたの

でした。さらに「ひらがなで書いたら良かったねえ」って

でも不思議と憎めない、愛すべき子供なのです。


今日はここまで。近藤浩二でした。

ではまた。P.S.I LOVE YOU.


「出来の悪い子ほどかわいい。」ってほんとですね。

小学生の子供の仕事は《遊び》だと、僕は確信しています。

塾講師失格とも思いますが、少しアホで、元気で明るい子供が

世の中を変えるような人間になれる、と本気で信じています。

《活動的なアホ》が一番怖い。確か、偉人の誰かが言っていたよう

な・・・


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です