昨日、「幸せの王子」の童話が頭にもたげ、あらすじを
思い出しながら、書いていた手が思わず止まった。「えーと、
結末は? 」思い出せなかったので、何とかごまかして結んだ。
仮に、自分だったら、どんな形で終わらせるだろうと熟考(じゅ
っこう)したが、悲しい結末しか思い浮かばない。いっこうに、
物語が広がらず難儀した。しかたないので、《禁じ手》をあおぐ
ことにした。ググったのです。作家さんごめんなさい。時代なの
です。図書館に行くことも無く、本を手にせずとも、卑怯なやか
らだ! 続きはこうだ・・ツバメくんは寒い季節になっても、
温かい南の国に渡らず、王子の目と耳、手と足となるために、
心優しい王子のもとを離れなかった。でもそのため、凍え死ぬ。
なんとも可哀そう。しかもそれだけで終わらなかった。みすぼら
しい姿になってしまった王子の像ともども、ツバメくんが焼かれ
てしまうのです。でも、ふたつに割れた王子の鉛の心臓は焼き尽
くせなかった。その頃、神様の《最も美しいモノを持ってこい》
との指令のもと、天使が神のもとへ持ち帰ったのは、ツバメと
王子の心臓だった。神様は深く深く納得し、王子とツバメは天国
でいまでも、しあわせに暮らしています。子供にも分かりやすい
ハッピーエンドかな? 微妙・・・ でも、これで留飲が下がっ
た。
作家が、英国出身のオスカー・ワイルドだった。名前しか知らな
い。晩年は投獄されて、すべての財産を没収され、放浪の末に
若くして性病で没した、という。本人は「幸せの王子」どころじ
ゃなかったのか? 波乱万丈の人生だったようです。
この世に、ムダに死んでいい《命》なんてひとつもないはず。
確かに、人生とは誰にもいつも前途多難で、障害はあるものだ。
しかし人は、暗い階段であっても、光に向かって歩き続けないと
ね。ここで、オスカー・ワイルドの名言をひとつ。
「善人はこの世で多くの害をなす。彼らの最大の害は、人々を善
人と、悪人とに分けてしまうことだ」などがあります。
自分には絶対、考えつかない発想だな。凡人には天才が理解不能
今日はここまで。近藤浩二でした。
では、また。
毎週土曜日の午後は、義父の7日ごとの法要の日です。
子供たちが集まって、お経を読み、だんご食べて、おしゃべり。
あらゆる意味で、姉妹たちが、父親似であることが判明。
何事も、冗談交じりに本音を言い合う。