ユーモア

車中から見渡す空で、雷様がウインクしたようで

ピカッ、ピカッ、ピカッ、三歳児が「光った!」

「光ったね」、「また光ったよ!」稀にしか見ない現象に喜び

心躍ったのか、弾んで何度も呟きました。「うん、光ったね」

と返すと、「雷様が来るね?」と子供らしい発言に、思わず

表情が緩んでしまいます。「へそ隠さないと」そわそわと何やら


忙しそうに足下で動いていました。直後フロントガラスが

ポツリ、ポツリ、ポツリ、と打たれ、雨が流れ始め、前方が

見渡し難くなると、幼児が両手の人差し指を左右にそろえて

扇型に左右に揺らしながら「こんなん、したら?」あまりにも

可愛い仕草に、ドキッ、とさせられてしまいました。彼の意図

する事を理解すると同時に、「シャー、シャー、シャー」と動き

始めました。「この動いてるもの、何て言うか、知ってる?」

って、問うてみると「えーと・・・」、何か考えてそうでした。

少し時間を置いて、口をついて出た言葉は「・スーパー・・?」


空気を察した僕らは「それは買い物行くところ・・・」すると

今度もまた、少しの間の後「えっ、・・クーパー・・?」

「それはブーブー、車の名前」、「ほんとは、知ってるよね?」

「うん、・・・ワイパー」僕らは「正解、ワイパー。」


まだ三歳にして、この《ボケ》、僕らの《ツッコミ》にも

再度《ボケる》。(末恐ろしや)僕が喜んで笑っていると

その様子を見て、彼も満足気に微笑み返してくれます。人間


誰しも「不快を避け、快を求める」行動原理を持っています。

人を苦しめるのを快とするか、人を喜ばせるのを快とするかの

違いはあるでしょうが、人を喜ばせるような利他的行動によって

ほめられる、他者からよい評価をされることによって、大きな

快感がもたらされるのです。人は本来、他人の喜びを自分の喜び

と感じ、利他的行動に自発的《快》を感じる仕組みを生まれ

つき持っているのです。人を喜ばせて楽しませることは、本人に

も人間として本能的な快楽を感じるそうです。私たちは利他的

行動を《快》と感じる遺伝子を受け継いでるということです。

結局、薬局、郵便局、子供の何気ない仕草やユーモアは周りに

喜びの輪を広げながらも、自分自身もますます幸せになってい

く、そんな人間本来の姿が見えてきます。何より大切な事は

人生を楽しむ事、幸せを感じる事、それだけです。


子供と心を合わせることは、ほんと童心に戻れる楽しさや

時折り涙が出そうになる瞬間があります。人生における物事の

大半は、時間が経てばすべて笑い話になるそうです。時間が

経たなくても、その瞬間、瞬間、自分を楽しませることが出来

れば、充実した素敵な人生を送ることが出来ますよね。


余談ですが、彼は車にすごく興味を持っておりミニカー収集が

好きで、毎日眺めては楽しい時間を過ごして居るのです。それで

車に精通しているのです。車の名前も数多く記憶しています。


今日はここまで。近藤浩二でした。

ではまた。 P.S.I LOVE YOU.


本田宗一郎は、こんな言葉を残しています。

「人間は楽しんでいるときに最高の力を発揮する。

すぐれたジョークは、すぐれたアイデアに通じるのだ」

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