読書

こんな経験無いでしょうか?

いつもそばにあるのに気付かず、見えなかった世界。

しかしある日突然、その世界が見えて来るのです。そうなると

その世界が急に気になりだして、その世界が毎日見えるように

なるのです。そしてそれを見るのがむしろ楽しみに

なって、毎日がわくわくするのです。言い換えれば、

毎日、目にする庭先で、季節の途の、ある日に、可憐(かれん)

に咲いた、美しい花に魅せられるようなものです。学生時代なら

学生時代じゃなくても、一番多いパターンは、

それは

きっと、

《異性》     ではないでしょうか?

男性なら《女の子》、女性なら《男の子》。それ以来単調な日常

がバラ色の世界に見えてきます。僕にも、もちろん


そんな学生時代がありました。でもおとなしく、気弱な僕は・・

ある日、そんな女性の友人との会話で不意に小耳にはさんだ

のです。

「本をよく読んでる、知的そうな人に心惹かれる・・・」

僕ってとっても単純なのです。それまで屋外で馬鹿みたいに

はしゃいでいたのに、その日を境に放課後図書館に立ち寄って

ハードカバーの小さな文字で書かれた本を2、3冊借りて

閲覧室で、それらしく振る舞っていました。彼女に見られて

いた訳でもないのにです。きっと不器用でバカなのでしょうね。

その彼女のちょっとした言葉で、ぼくの人生は大きく変えられ

たのです。不思議なもので、最初は苦痛でしかなかった読書が

ある時から結果、一番の楽しみになったのです。週末が楽しみ

で時間の経つのも忘れるほどに、文字を追いかけていました。

そしてその好みがこの歳まで続いているのです。

昔は推薦図書だけでしたが、今では様々の分野に

拡散しています。会社の先輩から「社会人になってからが

本当の意味での勉強だ。」と工業高校卒業の人から大学卒が

言われましたから若干頭にきたものでした。でもその人の

読書量は半端じゃなかったので、素直に納得しました。

本日一冊の本を読みました。仕事場に何気に置かれた本。

僕なら絶対に手に取ることのない分野。妻が数か月前より

積み上げていた一番上の本。『心晴日和』タイトルになんとなく

惹かれてページをめくりました。学生を待っているまでの時間

つぶしのつもりが結局、最後のページまでめくることに。(学生

は体調不良で土曜日に変更。)人は個々人によって、

誰もが、異なる固有の周波数を持っています。そして

その周波数に合った情報しか知り得ることができません。

だから、自分では決して見つけられない、盲点をカバーする

ために、時には違った周波数の人のアンテナを借りて、自分に

とって空前絶後の周波数で、思いもよらない情報をキャッチ

しなければ、人は思考回路が固まって、考え方が画一化して

しまう危険性があるのです。というのも、人の思考や行動は、

自分が普段いる環境や習慣に、無意識のうちに合わせてしまう

ものだからです。昔、本で読んだ事ですが、読書をする目的は、


《未来に恋するため》と書いてありました。なんだか素敵な理由

だったことだけ覚えています。記憶が不確かですが、真意は、

暗く不安になってしまう毎日の現実生活。でも本の中で、

もし光輝く言葉が見つかれば、きっと未来が輝き、毎日が

ワクワク出来るようになるのではないでしょうか。

だったような・・・なにせ、《知性は言葉に宿ります》から。


今日はここまで。近藤浩二でした。

ではまた。P.S. I LOVE YOU.


連休が終わって、初夏の少し汗ばむ陽気が続いています。やっと

何かを始めてみようと、徐々に気持ちが盛り上がってきました。

本より、もともと人間には
「自分のため」という目的では
発揮できない力が眠っています。

自分以外の誰かのために
自分が存在していると
感じる機会が増えれば

努力を継続したり
一見不可能と思われるような
壁を超えたりすることができる。