今年最後であろう晴れ間の広がる週末の日曜日。東予地方の
西条市から南予地方八幡浜市まで2時間強のロングドライブ
のため、休日なのに早起きの予定。昔から目覚ましは
使用しなくても、目覚めることはできるのですが、身体と気分が
乗らないので、タイマーで音楽を流す”STAYIN ALIVE”数十秒後
には、坊主の説法で諭されたように、スッキリくっきりとなって
さらにカカオいっぱい、カフェイン抜きのチョコレート一片を
口に含み、車に乗り込みました。高速に入ると、そこかしこに
色づいた錦柄の山々が見渡せました。もう当然、見頃を逃した
山の斜面の紅葉。イチョウの黄色やぶなの濃い黄色。さらには
もみじやカエデの赤色。いまだ見どころの多さで魅了して
くれました。パーキングで降車して、のんべりと少し歩くと
吹き渡る風は思いの外、ひんやりとして、すでのところで
冬の到来が身体全体、五感全てで感じさせられました。
もうひと月もすれば新年を迎えます。
先ごろ24節気のひとつ、大雪(たいせつ)だったそうです。
参考までに次の節気は12月下旬の冬至(とうじ)です。小雪、
大雪、冬至の順。北方のシベリアから上空に寒気が流れ込み、
冬型の気圧配置、西高東低がわずかに見られ、本格的な冬の
足音が聞こえ始めました。自然界においては、各地で雪が舞い
落ち、積雪があったそうです。クマが冬眠のため穴に隠れる、
鮭が群がり川を遡上(そじょう)する、山鳥が鳴かなくなる、
にらが芽を出し始める、などが観察できます。今年も
春夏秋冬、それぞれの季節の中で様々な表情がありました。
動物達は、それぞれの持つたくましさで、年を重ねて生き続けて
いきます。我が家に目を向けると、師走も数日過ぎたので、
気分を盛り上げるため、クリスマスツリーを出しました。
残念ながら、我が家にはサンタク、ロースはやって来ません。
せいぜい、豚、ロースが関の山でしょう。
であっても、クリスマスケーキやクリスマス用の
骨付きチキンの宣伝メロディーを耳にしたり、
クリスマスツリー特有のクリスマス色である、赤色、緑色を
目にすると、不思議と、本当に心うきうきワクワク、幸せな気分
いっぱいになります。焼肉を食べると幸せホルモンと言われる
ドーパミンが脳内に分泌されるそうです。また男である僕は、
何も無くても、若くて美人な女性を目にするだけでも、とっても
幸福な気分になれます。毎年、年末になると、まもなく一年が
終わってしまうというのに、子供の頃からなぜか心躍り、明るい
気分になっていた僕なのでした。しかも気分が落ち着き、
ささやかな幸せを大切に、ひとり胸に抱きしめていました。
赤色は食欲を促進させ、青色は食欲を減衰させます。このように
《色や音》に人の心理は強く影響を受けます。歳のせいか最近は
茶色系統の食事に傾いています。ところで週末日曜日は教会で、
クリスマスのゴスペルコンサートで心癒され、
元気をいっぱいもらえました。そこでは自分たち好み、
でも遊び心のある、穏やかで創造的な演出のコンサート。
想像以上に強く美しいものでした。聴き手を音楽に近づける力が
すごいのです。この時期にとても響くものを持っていました。
しかも目にも嬉しい、赤や緑など色とりどりいっぱいに
飾りつけされて、若い女性も多く、何かきらめく心惹かれる
ほんとに心豊かな幸福感で満たされました。年末は疲れや
気の緩みから体調を崩しやすいものです。こういう時期だから
こそ、心に響くものに触れたくなるのです。
《成功》という言葉と関係の無い、無条件の幸福感は
愚直(ぐちょく)な人間をひとつぐらい、高次の次元に
引き上げてくれます。そのことで穏やかでない感情は、
不思議と消え去ってしまいました。《色と音》は人間を
誘惑します。また外出して買い物が出来ない僕は、
最近、安直で安価なネット購買が増えました。
あれも欲しい、これも欲しい、でも消費、いや浪費は金銭的な
罰を招きます。僕はそんな欲にけがれたわが身を恥じて
虚しくなっていました。そんな感情とどうにか上手く共存して
生活していました。でも今ではそんな物欲も、先日の
休日のちょっとした幸福感、安堵感で不思議と
霧消(むしょう)してしまいました。
人の愛情、様々な自然の表情、街の色や音、それらが僕に、
元気、活力を与えてくれたのです。
最後に、示唆(しさ)に富み、うんちくのある言葉を
「『一体どれだけ努力すればよいか」という人があるが、「君は
人生を何だと思うか』と反問したい。努力して創造していく
間こそ、人生なのである。」 御木徳近 元PL教団の教主
今日はここまで。近藤浩二でした。ではまた。毎日の生活や
未来に希望がつながる、実りある今日を過ごせますように。
生活とは、活きる力のことなのです。活力が花を咲かせます。