記憶を巻き戻すなら、テレビを見るようになってからだ。
見たいモノを見るだけなら、実家に居る頃だけのことだったが、
ひとり暮らしを始めてから今までずっと、悪い癖が抜けない。
それは点けっぱなしでだらだらと見続け、あっと言う間に時間が過ぎる。と言うこと。
それどころか、「見たい番組がない」と思いながらも、
次々にチャンネルを変えて「特に見たいもんがない」と
結論付けたのに、どういうわけか、どうしても消せない。
まさにテレビは悪魔の機械、時間ドロボウだ。
何かをしながら、同時にテレビの映像や音に包まれてないと
何か大切な情報を見逃したようで不安で落ち着かないのだ。
もはや病気だ。
インターネットの普及と同時に、何でもネットを使うようになり
生活は大きく変わった。そうして時間の浪費がますます増えた。
テレビを見ながら、アマゾン、楽天での日用品や耐久財の購入をするようになった。
更に時代が進んでスマホが出現し、お気に入りのぶろぐや、
知り合いの人達の日常、天気予報、今日の運勢占いニュース全般を、はぼほぼ毎日、チェックするようになった。
またしても時間の浪費は、一気に増え、極限に達した。
スマホの一番の使用目的である携帯用電話やメールは、全体の機能からすれば、わずか数パーセントにも満たないというのに。
結局のところ、一日24時間の内、これらの時間ドロボウによって大幅に時間を取られている。
今現在の僕の日常は、
寝床に入ってスマホをチェックし、翌朝目が覚めたら、
枕元にあるスマホに手を伸ばすことから、一日が始まる。
ほんの数秒間メールをチェックするだけでは終わらず、
ついだらだらと見てしまう。メール、フェイスブック、
グーグル、ユーチュブ。それもそのはず。
これらのアプリは、シリコンバレーで働く天才たちが、
どうやったら人間の時間を奪えるか考え抜いて作ったのものだから。
当然の事、凡人の我々はやすやすと罠にはまってしまうわけだ。
世界中の人間がアメリカ人、GAFAMに日々の暮らしを牛耳られてしまっている。
うまく使えば便利なツールなのに、自制しないとあっと言う間に
昼になり、一日が終わり、知らぬ間に月が変わって、一年が終わり、歳を取る。
当面は、テレビは見たい番組ノミと・・・加えて、
寝床のスマホは絶対にやめよう。
今日はここまで。近藤浩二でした。