早すぎた天才?二コラテスラ

深夜スポーツニュースを見ようとテレビを点けました。

BSが映りました。もっと面白い番組でした。

BSって時々良い番組作りますよね。


「フランケンシュタインの誘惑」でした。

そこで話題に取り上げられていたのは、

稀代の天才発明家二コラテスラでした。


実は僕は初めて聞く名前でした。番組を視てびっくり仰天しました。

発明王でよく知られているエディソンをも、はるかに凌駕する天才発明家でした。


彼は19世紀中期に、現クロアチアで誕生しました。

生まれた時から特殊な能力があったそうです。

それは数学的問題の解決方法が数式として全体像が、工学における科学的発想が映像として、頭の中に明確に描画されたそうです。


《まさに生まれついての天才です》

しかし天才がゆえに一般人には理解されずに、実現されなかった構想も数多くありました。

生涯科学研究に捧げた人生です。しかも生涯独身です。

そして悲しい事に、誰にも見守れることなく、一人静かにホテルの一室で永眠しました。


目を見張るのは彼の残した功績の数々です。

現在の我々の生活の根幹をなす、ライフラインの基礎等も構築してます。

    • 発電所の送電システム
    • 蛍光灯の発明
    • 交流モーターのアイデアと発明
    • 無線通信のアイデアとその構築
    • ラジオやラジコンの発明

エジソンとは永遠のライバルでした。

二人は世紀の「電流戦争」で争いました。そしてテスラが勝利しました。

電流は初期の頃は「直流」が主流でした。電池、モーター、白熱球等、我々の生活の電気機器のほとんどが直流仕様でした。

しかも「直流」は電圧が一定で、流れる方向も一定で、《良い子》みたいに大変扱い易かったのです。

一方「交流」は電圧も流れる方向も不定期に変化するのです。《駄々っ子》みたいに、とっても取り扱い難かったのです。

しかし当時、電気の供給に問題があったのです。


電気の発電時は交流なのです。

電気機器の仕様のため、「交流」から「直流」に変換しなければなりません。この変換時に大きなエネルギーの損失があったのです。

テスラはこの様子を視て「交流」仕様の電気機器を作ろうと考えたのでした。

昔も現在もほとんどの機械には、モーターが使われています。

当時は「直流」のモーターしかありませんでした。

後に彼の世紀の大発明、《2相交流》モーターが生まれました。


加えて当時発電所からの送電は「直流」の低い電圧でした。

電圧が低いため、遠くの多くの場所に送電できません。

そのため電気機器を享受できない場所が多かったのです。

享受するためには発電所を数多く作る必要がありました。


一方「交流」送電ならば、高い電圧のままなので、遠くまで送電できます。そして電気機器の近くで「交流」のままで、電圧を落とせば良いので、損出が少なくて済むのです。

エジソンの提唱した「直流」送電とテスラの提唱する「交流」送電が争ったのです。そしてテスラが勝利しました。


現在の発電所の送電システムは「交流」送電ですよね。


また現在の我々の生活で、当たり前に使われている、無線通信や無線送電の基本もテスラが考えたものなのです。《すごいですよね》


そのおかげで我々は現在、ネットや携帯電話が不自由なく使えています。


加えてテスラは《地震発源器》や《殺人光線》なども考えていました。

「世界送電システム」と呼ばれる発電システムも構想していました。

しかし彼の考えたアイデアは常人には理解の範疇を大きく超えていたのでした。

その結果、理解されずに資金援助がもらえませんでした。

そして彼の多くの理論やアイデアは採用されないままで、時代に取り残されたのでした。《ほんとにもったいない。》


また彼のアイデアの中には猟奇的なものが、割と多かったのでした。

《地震発生源器》、《殺人光線》等です。

そのため狂信的な崇拝者もいました。

あのオオム真理教の浅原は、阪神淡路の震災を、テスラの地震発生器の理論で自分達が発生させたと主張していました。

《当然嘘です。》《自然現象でした。》


この二コラテスラって人、どうですか? みなさん、興味持たれましたか?


彼の人生は、どちらかと言えば、幸せではなく、不幸せだったかもしれません。

それは彼が科学や機械にはすこぶる精通していましたが、人間や経済には無頓着過ぎたのでした。《しかも妥協をよしとしませんでした。》

《それは天賦の才能というものの、代償だったのかも知れません。》


一方でエジソンは「天才ではなくて、才能を上手に使いこなして、愛のある人生を本当に享受して、愛される幸福な人生を送った」と思います。

テスラは《偏った》時代を先取りし過ぎた《本物》の天才だったのかもしれません。


もし二人の人生のどちらを選ぶかと問われるならば、

テスラのような天才には憧れますが、正直エジソンのような人生を送りたいと願うでしょうかね。


テスラは残念なことに、当時の時代には埋もれてしまいました。

しかしいつの時代にも、どのような分野においても、テスラのような《本物》の天才はきっと存在するでしょう。


そのためにも社会は常に門戸を開けていられるように、我々も万全の準備を怠らないでいたいものです。


未来を追い求めるもの?

それは人か? それとも科学か?


今日はここまで。ではまた、近藤浩二でした。

今日も2曲プレゼント

ハニードリッパーズで シー オブ ラブです。

http://taiyohanasaku.waterblue.ws/koji/wp/music/TheHoneydrippersSeaOfLove.mp3


エリック プラクトンでレイラ(アンプラグド)です。

http://taiyohanasaku.waterblue.ws/koji/wp/music/Layla.mp3


 

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