実は僕は今左半身まひで、生活していくためにはリハビリが欠かせませんが、生きている事自体がリハビリしているようなものです。
最近、リハビリを変更しました。
以前は病院配下での訪問リハビリを施術してもらっていました。正直な感想では「ダメですね。」
熱意が感じられません。改善の見通しが見えてきません。
3年程続けました。そろそろ潮時かな、と思っていた時に近所に民間のリハビリ所の新設の予定の話がありました。体験を受けて後直ぐに移ることに決めました。
これが思いの外、良いのです。中小の民間経営たる所以でしょうか。
大きな病院にとっては我々難病患者はていの良いお得意様なのです。
死ななければ、生きてる限りはお客様なのです。
治らなくて当たり前、現状維持で十分、少しでも改善すれば儲けものと患者も医師も考えているのです。
もちろん患者である我々は完治することを望んでいるのは言うには及ばずです。
しかしながら我々患者を取り巻く人達は生きているだけで十分と思っているのが現状でしょう。
定期的に行われる定期検診がその最たる例でしょう。
「何か困ったことはありますか?」「特に、ありません。」「今まで通り生活できていますか?」「はい」
通り一遍等の質疑応答に、マニュアルにのっとった処方箋を出し10個ほどの薬を受け取り帰宅。時には強制的に機械診断、血液調査をされるまま。
しかもです。予約しているにもかかわらず、一時間遅れは当たり前です。
そして待たされた挙句がマニュアルに従っての薬の処方箋です。
病状が改善する道理がありません。
医師の側にも医者としての本道が抜けているように思えてなりません。
もう治らないと考えているようです。死ななければ良いでしょう。現状維持で十分でしょう。
悪化するのだけは防ぎましょう。
そのためには薬を飲み続けてください。
なにせ良くなった、前例がないのですから。とでも言いたいようです。
本当に優秀な医者など必要ありません。今の医者に倫理観を求めても無駄です。
このような医療現場が当たり前の日本こそ人工知能ロボットで十分です。
生活習慣病患者を抱え込む人数が、病院の収入との間に相関関係があるのです。
多く抱え込む病院が儲かり、病院が大きくなっていくのです。
大きくなったから安定するのです。安定するから挑戦しないのです。現状維持を望むのです。サービスの質が低下していくのです。
少ないと儲かりません。そのため大きくなりません。安定しません。サービスの質の向上を目指すのです。革新が生まれるかもしれません。
ほんとに、安定することは良いことなのでしょうか?
成長を続けている社会では誰でも望むことでしょう。
しかし成長が止まってしまった社会においては、安定は障害、障壁になるのです。
医は仁術とは遠い昔の話です。
やはり、医は算術なのです。
大きな病院には期待するのはやめにしましょう。
それでリハビリを変更しました。
今後の医療のさらなる大きな発展、革新を望む者には大きな安定した病院などは望みません。必要ありません。
良くなるかもしれない、改善するかもしれないという期待感を、持てる医療や社会の形成を期待して止みません。
ここに現代医学の根幹をなす、ヒポクラテスの誓いを載せます。
医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
- この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
- 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
- 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
- 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
- 依頼されても人を殺す薬を与えない。
- 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
- 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
- どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
- 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。
下手に手術などして生死を決定させるより、生かさず、殺さずが病院の儲ける方法なのです。
現在では医者になる動機は人助けをしたいからではないのです。
容易く金が儲かり、他人から尊敬されるからなのです。
医療費削減の一番効果的なことはとにかく生活習慣病を減らすことですが、そうなると医師の儲けが少なくなり、医師業界に暗雲が立ち込め、甘い汁を吸えなくなる輩が困惑してしまうのです。
しかし今のままでは医療業界の発展はなさそうです。
本当に高い志を持って医学の発展を望む医師や研究家も数多くいると思います。しかし、一部の悪しき守銭奴たちによって発展が阻まれている事があることも事実です。
まったくもって遺憾の極みです。
そのようなこともあって、僕は大きな後ろ盾のある所とは極力関わらず、小さくても志を持って頑張る者を応援したいと思いますし、そのような人達のサービスを受けたいと思っています。
安定が良いのかどうかは「自分で考えて自分で答えをだすものなのです」
今日はここまで、ではまた、近藤浩二でした。