聖なる命

東日本大震災から6年。

愛媛でもまだまだ寒さ残るこの時期、あの日も寒い寒い中 帰る場もなく、何をどうすれば良いのか…。

途方にくれながら、きっと迎えた真っ暗な夜。

明日満月になる月は、あの日も真ん丸に輝き夜の闇を照らしていてくれてたのでしょうか?

生まれた途端から、死への旅が始まる…と言うと、不謹慎かも知れないけれど

この肉体を持った人生…この肉体はすべての人が「死」を迎えることは100%変わらない事実。

人は、死に場所を求めてさまよう旅人なのかも…。

あの飛行機に乗ってなかったら、生きていたかもしれない…

あの日、あの道を通らなかったら、事故にあうこともなかったかも…

逆に、あの電車に乗り遅れたから事故に遭わなかった…とか

あの時、早く家を出たから…とか

人の生も死も、どこか見えないモノの掌の中   動かされているのかも知れない。

その日、出張でその場所にいなかったり…

たまたま電車に乗り遅れてたり…。

聞いた話だけれど   人は息を引き取る時、まさしく息を吸って…そのまま吐くことがなく死を迎える。

そして、へその緒を切った途端  息を吐き「オギャー」となく赤ちゃん。

人が、「死」を迎える時に吸った息が  寸分狂わず  次の「生」で吐かれる。

魂は永遠不滅の高貴な存在。

そして、生まれ変わり肉体を持って生きる この3次元の世界…

生きたくても生きられない命…。

死にたくても死ねない命…。

全てに意味があり、そして時があるのだと…

その答えを探す旅。

これからもずっと探し  求める 旅なのかも…知れないですね。

東日本大震災で天に還って逝った多くの魂が 今またこの日本に生まれ

叶えられなかった夢の続き、

家族や仲間との  やり残したことの続きの為に…

今か今かと、空の上で待ち望んでいるのかも…。