「介護」カテゴリーアーカイブ

神のみぞ…知る

太陽院の駐車場を貸してもらってる近所のあきこさん。

10年ほど前に、御主人さんが先立たれ 一人でずっと生活されていたけれど、3週間ほど前に東京に住む息子さんが お母さんを引き取りに…。

直後に、お嫁さんから

「母を連れて帰りました。お世話になりました。」…と、

携帯電話に留守番メッセージ。

ちょうどその一週間ほど前に カイロの施術に来てもらったばかり…。

ちゃんと「さよなら!」も「お元氣で!」も言えないまま、東京へ…。

少し認知も入り始めていたので、そのまま東京の施設に入るのだとか…。

そして、今日あきこさんのお姉さんかほるさんのところへ施術に行き…話しながらふと思ったこと…。

お姉さんのかほるさんは、結婚生活は3日だけ…そのまま戦地に行き満州で戦死。

その後、再婚することもなく その頃は珍しいくらいだった美容師の専門学校へ…。

そして、ツラい時救ってくれたのが、教会の先生の言葉だったと…。

今年92歳のかほるさん。西条に美容室を開き60年以上。

戦死されたシンザブロウさんとは、たった3日…なので、子供もいないけれど、ちょうど自身の兄弟の娘さんつまり姪っ子さんが、

「おばちゃん…私、美容師になる」と…。

そして、今は姪っ子さんと同じ敷地に住み 美容室の二代目を引き継がれ…。

「子供も育ててないのに…有り難い話よね。」と…。

今、私自身も認知症の叔母と暮らし始め、そして美容師のかほるさんも子供には恵まれなかったけれど、姪っ子さんが側にいてくれて…。

人がどこで、誰と過ごし…この人生の最期をどのように迎えるのか…神のみぞ知る。

そして、人の寿命もまた…神のみぞ知る。

息子さんに迎えられ、誰も知らない東京の地で どうか あきこさんのこれからの人生がストレスなく、喜びの中過ごすことが出来ますように…

実際、私が生まれた頃からご近所さんで 息子さんとも小さいころは家を行き来して遊んだ仲。

ひとり息子のけいちゃんにとっては、いつでも会いに行ける都内の介護施設。

そこが、きっと神さまの示された住まい。

借りている駐車場の隣、誰も住む人のいなくなった昔からの家。

呼ぶとまだまだ出て来てくれるような感じだけれど…まさに

巡る巡るよ時代は巡る
出会いと別れを繰り返し…

今日は別れた恋人たちも生まれ変わって巡り合うよ。

また会える日まで…どうかどうか新しい地でもお元氣で!!と祈ります。

 

 

おとひめ会

今年3月の最後の週から、お手伝いしている「イキイキ100歳体操」

私54歳~102歳まで13名、平均年齢85.7歳。

毎週火曜日、お昼1時から1時間。

始まる前には、町内の集会所の前には シルバーカーが行儀よく並べられ…

自動代替テキストはありません。

半分以上の方が、一人暮らし…火曜日のこの時間を楽しみにやって来られます。

初めた頃は、市内の介護事業所の方が、高齢者の寝たきりや介護予防の為にお世話されてましたが、市内各地に広げるために、昨年から民生委員をしている私のところへお話が…。

現在、私の住む西条市では「地域住民グループ支援事業」として、高齢者のグループに、活動費の一部支援もあり…。

4月から名前も「大町おとひめ会」」として、新しくスタート。

今日、体操前と体操後に測定する血圧計…今まで介護事業所さんからお借りしてたモノを返し、新しく購入。

4月に、保険に加入し…5月に体操用の椅子を少しづつ購入。

体操の間で、今日は「レモン酢」を飲んで…水分補給。

102歳のツネさんも毎回シルバーカーを押して来られ、体操中もしっかり声を出して…体操は自身の出来るモノだけを自分のペースでされる姿。

今年は、4月から 高齢者と子供、そして障害者の人々と関わることが多く 今改めて 私自身の出来ること…試されてるな~と実感。

戦争の時代を生き抜き…戦後の高度成長を支え…子供を育て、今ゆっくりと毎日を過ごす姿。

動から静の毎日。

そんな中での、おとひめ会のイキイキ体操は、動の時間。

今の私に出来ること…共に過ごさせて頂けるわずかな時間が、参加される方々にとって 「今日も来て良かった!倖せ!!」と感じる おとひめ会でのヒトトキとなりますように…。

 

 

 

 

あの手この手で…

久しぶりに観音カードをひいてみました。

2つのサイコロを振り、出てきた目から観音様のメッセージを受け取る観音カード。

「慈」と「1」…4番のカード[千手観音]

5月31日から認知症の叔母を我が家で引き取り、主人と私の3人の生活が始まりました。

そして、6月5日から朝9時過ぎに迎えに来てくれて、日中はデイサービスへ…。

夕方5時前に、帰宅。

今までのふたりだけの生活から一変…身体は元氣な分、目を離せず また大人だけに機嫌を損なうとイヤミなことも言われながら…。

あの手この手で…の介護生活。

逆境こそが人を成長させる!と、言われるけど…まさに現場でその一瞬一瞬が宝物の様な時間。

介護に正解など無く、すぐ忘れてしまう叔母との時間は 自分磨き。

そして、もともと変わり者の私… 大変な状況になればなるほど 神さまと強く繋がり 知恵が湧き 力が湧き… まさに逆境こそが人を成長させてくれます。

グループホームに預かってもらってた頃は、月に一度病院に連れていく間だけ関わるような状態から一転…寝泊まりに食事、お風呂。

しかし、先日ふと叔母が 「やっと人間らしい生活が出来た」とつぶやいた一言。

たまたまなのか…本心なのか…。

少人数のグループホームでアットホームな場所でもあったけれども、やはり1対1のケアではなく、介護4の叔母…集団でのストレスもあっただろうな~とも…。

私自身、一緒に生活したことは無くても、母の姉だけに ふとした時に母の姿とダブり、4年前天に還った母も喜んでくれてるかな?と思いながらの叔母孝行。

今日は、日曜日…デイサービスもない1日。

お昼前から主人と3人で、ぐるりとドライブし早めのお風呂。

我が家に来て、今日で12日…7年間、きちんとグループホームで投薬してくれてたけれど、この認知症の薬が 今、幻覚を見させているような氣がし、我が家に来てから 投薬は一切ストップ。

水素水を飲み、水素吸入し、水素風呂に…。

元通りにはならないまでも、2年前くらいから 私の名前も忘れてしまった叔母。

この2年前くらいの状況に戻ってくれるといいな~と、思いながら 今日も無事1日を終えられたことを 主に感謝…。

明日から始まる一週間は、自身の仕事も介護もまさに あの手…この手…で、張り切って行きたいと思います。

 

これからの介護

母の姉、私の叔母…5/31(水)グループホームを出て、我が家で暮らし始めて6日。

今日から、デイサービスに行き始めました。

朝、9時過ぎに迎えに来てくれて、夕方4時半に戻ってきます。

父、母、主人と介護も経験し、今の日本では介護が事業化され、昔のようにボランティアや家族で介護するのではなく、多くの介護事業所が出来て来ました。

その中で、利用する側の求めるモノと提供する側の出来ること…。

また、国の介護保険を使っての事業所展開。

最近、我が家の近所にウォーキングマシーンや筋トレ器具、柔道整復師によるマッサージなど 今までのデイサービスとは全く違う、

「きたえるーむ」と名付けられた デイサービス施設が出来…3月からうちの主人も利用し始めました。

これまでは、我が家に訪問し 40~50分程の リハビリは、受け身の様な状態だったのが、自らパワートレーニング出来る様なプログラムに…。

しっかり、安全装置もついての設備は本当に有り難い限り…。

戻って来る主人は、毎回全てのトレーニングをこなし、ほんのり赤い顔になって自信に満ちて帰宅。

そして、確実に筋力がアップしてきてます。

「きたえるーむ」は、北海道から始まったチェーン店だとか…。きっとこのような形のデイサービスが また増えてくるんでしょうか。

そして、今日から叔母が行き始めた小規模多機能型介護施設。

市内にも何件か同じような小規模多機能の施設が出来ているけれど、田園風景が一望できる、昨年出来た新しい施設は、デイサービスを中心に、要望によって泊りや訪問も対応してくれるような施設。

今日、初めて利用し 病氣の為にすぐに忘れてしまうけれど、帰ってからも疲れた状態もなく、ほぼ毎日行ってもらって しばらく様子を見てみる予定。

心と身体は密接に繋がっており…。

2013年12月亡くなった母が、デイサービスに行ってた頃、突然10円ハゲが出来てしまった事業所…。

行ってみると、利用者はもの言わぬ商売道具…とばかり、愛のないような介護。

早々に違うところに場所変え…でしたが、本当にこの世の中 健康産業や介護事業が目白押し。

これからは、利用者もヘルパーさんも取り合いの様な状態だとか…。

そして、認知症の叔母は、グループホームでしか見ることが出来ないという思い込みが、少しづつ消えて行きそうなほど…。

子供のいない我々夫婦は、子育ての大変さは全く知らず、生まれてから物心つくまで 片時も目を離すことも出来ない状態を世のお母さん方はしていると思うと、今の叔母の介護はまだ楽勝なのかも…。

介護を通して、色々と考える今…介護する側も またされる側も 喜びながら生きて行きたいと思わされる今でした。