20年以上「風の祭典」と題し公演されている東京の齋藤美惠子さん。
ひょんなことからお知り合いにならせて頂き、お話を伺い…なるほど深いな~と、興味深かったことをひとつ書いてみようと思います。
美惠子さんの娘、恵子さんはダウン症という障害を持って生まれて来られました。
そんな恵子さんに、普通の人と同じように舞踊を教え、大勢の前で舞い太鼓を叩くほどにまで指導して来られた、ご両親。
そして、昨日電話でお話しさせて頂いてた際、聴かせてもらった「蛭子」のお話。
古事記の中、天上界での最初の夫婦イザナギさま・イザナミさまによる「みとのまぐわい」によって初めて生まれた子がヒルコ。
この「ヒルコ」は、葦の船に乗せられ淡路島にあるオノコロ島から川に流されたそう…。
その後の「ヒルコ」の様子は古事記には書いてはいないけれど、
日本書紀では、ヒルコは淡路島を生んだ後に生まれ、3歳になっても脚が立たなかった為
アメノイワクス船という賢固な楠で作った船に乗せて流し…
流されたヒルコが流れ辿り着いたのが、摂津国西の浦(今の兵庫県西宮)
その土地の漁師たちがヒルコを拾い上げ、大事に養い育てたんだとか…。
無事に育った蛭子はその後、「エビス様」として航海・魚の神さまとして祀られるように…。
そして、その後エビスは市の神、商売の神さまとなり、福神・エビス様となり、その後七福神の恵比寿様となったのだとか…。
そして、宝船に乗っている七福神は障害者であったとも…。
昔の人は障害のある方を 尊敬し拝むという風習があったようで、私たちの罪を全部一人で引き受けて生まれて下さったという思いを持っていたようで…。
こんな古事記や日本書紀の話を知り、美惠子さん自身 わが子がダウン症を持って生まれて来たことは、神さまが福の神を届けてくれたように思われたそう…。
私の住む町にも川と海が交わるところに、「蛭子神社」があり 普段何氣なく通り過ぎていたけれど、今日は降りて参拝させて頂きました。
そういえば、淡路島には「七福神めぐり」があったな~。
そして、齋藤美惠子さんと恵子さんご家族とお弟子さん達の四国で初めての「風の祭典」愛媛公演は5/7(日)です。
福の神さまに、是非逢って下さい!