1996年11月、カイロプラクティックの技術を取得。
施術家としてのスタートをきったわけですが、初めから骨格や筋肉、神経等々身体の事を十分理解できていたわけではありません。
技術を習い始めた頃は、知り合いの所に 手土産を持って「受けてもらっていい?」とお願いして施術させてもらってたほど。
有り難いことに、施術後
「なんか呼吸が楽になった!!すご~い。私の為に頑張って習ってね~。」
と激励の言葉と歓びの声をもらい、よ~し!頑張る!!と張り切ったものです。
カイロプラクティックというのは、解剖学・生理学に基づき行われる西洋医学。
アメリカやカナダ、ニュージーランド、オーストラリア、ヨーロッパの国々や香港では、第一次医療に従事するドクターとして認められているほど。
実際私自身もアメリカ、ロサンゼルスのカイロ大学やUCLAでの解剖学実習に2度ほど行かせても頂きました。
日本は、あん摩・マッサージや整体など、どこで区別がつけられるのかわからない現状でもあり、また施術を受けられる患者さん事態もどんな時にどこに行けば良いのかわからない状態。
整体やカイロプラクティックで実際良く耳にするのは、施術を受けてもまた元に戻ってしまうということ。
根本的に身体を改善していくのは、結局自分自身の生活習慣を見直すことが一番だと感じます。
痛みを出しているのは、身体自身からの注意信号。
不良になる前の子供の様なもの?
自身の持つ自然治癒力以上に悪くなり、「氣づいて!氣づいて!!」と、一生懸命神経圧迫からくる痛みを伝えている状態。
筋肉の発達する前の小学4~5年生くらいまでは、日常の生活の中、毎日骨格のズレもおこりやすく、そして就寝時、部屋の端から端まで寝返りをして自身で骨格矯正をしています。
「寝たら治ってた!」というのがその状態。
ところが、筋肉が発達してくると、大きく日常生活で骨格のズレは生じにくくなるものの 寝ても筋肉が緩まず、わずかな歪みが歪みを呼び、日々重なっていくことで「痛み」を生じてしまうことに…。
きっといくら日本一の治療家に施術を受けたとしても、自分自身の生活習慣を変えない限り、同じことの繰り返し。
現に、私自身膝を故障する前にも、スキーシーズン中 全身を整体や接骨院でケアしてもらってたけれど、『予防』ということを伝えてくれた治療家はひとりもおらず靭帯断裂というショックな状態になってしまい、
施術家になった時、「ちゃんと予防の方法を教えてくれてたら、こんなことになってなかったかも…」と悔やむくらい。
現在ほとんどの施術家は、「私が治します!」という傲慢な状態の施術家も多く、私もカイロプラクティックを学んでいく中、私の技術で楽になってもらえたら…と傲慢に思ってた時もあります。
しかしそれが、ある時から
「私たち施術家は単なるお手伝いに過ぎない!!」と。
身体を治していくのは、患者さん自身の持つ「自然治癒力」
そこに出来るだけ近づけて行くことが本来の役目。
「自然治癒力」それを引き出してくれるのは、毎日の生活の中 寝ている間が最も高まり 一日の睡眠の中でも超熟睡時に筋肉が緩み、奥の骨格が本来の場所に戻りたいと身体を動かしていく。
私たち施術家は、お手伝いさせてもらってるだけ・・・。
『内臓は食べ物で変わるが、骨格は寝るもので変わる』
これは、21年間ずっと患者さんに言い続けている言葉
私の院では開院当初から一度もモデルチェンジしていない伸身マットと枕だけは扱ってきました。
シングル1セット20万円近くする寝具。安くはないです。
でも21年の施術家生活の中、初めて来院されたその日に購入される方もあったり、10年目にやっと購入される方もあったり…。
または、あそこに行くとマットを買わされる…と来なくなったり。
色々な方がおられます。
有り難いことは、私の言葉を信頼して購入して下さる方がいる…ということ。
看板を掲げている限り、ちゃんとしたものしか扱いません。
施術もしかり…。
たくさんの施術院のある中、私の所に来て下さるお一人おひとりの出逢いは宝物でもあります。
始まったころから何千人の方の大切な身体を施術させて頂いたのでしょうか。
今から思うと、まだ未熟すぎる技術の時から患者さんが私を信じ来て下さり、今があります。
この世でのお金のやり取りは、信頼のやりとりそのものです。
20万円という高額商品を扱わせて頂いてるからこそ、私に対する信頼と期待を見える形で表現して頂いてるように思います。
今、初診料金8,000円、再診料金6,000円という金額。
支払って頂いた以上のものを持って帰って頂き
お互いに「ありがとうございます」という世界。
施術中、話す会話も…行う手技も…この私と患者さんとの間に何か大きなエネルギーが働き毎日過ごさせて頂いてること…今年も1年が終わり改めて感じさせて頂いております。
今年は、今日29日まで…。新年は1月3日より施術させて頂きます。
1年間ありがとうございます。
来る年もどうかよろしくお願い致します。