同行二人…2

太陽院院長  近藤  千恵子です(^_^)v

3年ほど前、ひょんな事から知り合った 高知の晃子さん。

色々共通する出来事もあり、今年何度か会う機会がありました。

その時 四国88ヶ所遍路の先達の資格を取るっていうことを言われてましたが、この度  見事 「公認先達」を取得されたこと連絡頂きました。

よく見ると、納経帳の上に 「公認先達」の文字。

公認先達とは「(一社)四国八十八ヶ所霊場会」に公式に認められた先達の事

先達とは同行二人の教えを核とする弘法大師信仰を拠りどころとして、四国を巡拝し、一人でも多くの人をこの道に誘い、それらの人々の指導者として、あるいは模範として、信仰修行に勤める方です。

と、Googleで検索すると書いて有りました。

先達さんになっても 上には上が有るようで、まだまだ若い晃子さん…これからまた 弘法大師様と「同行二人」素晴らしい大先達さんになる日も今から 楽しみです。

お遍路さんといえば、隣の新居浜市で治療院を開いてた頃、近くに善根宿をされてた 「萩生庵」の高橋 芳子さんと、歩き遍路の「遍路幸月さん」を思い出します。

「萩生庵」の高橋芳子さんは、息子さんを病気で先に天に送り、御主人様と二人 お遍路もされたけれど、

高齢となり88ヶ所をお参りする事もままならず  昨年 芳子さんが天に還られるまで善根宿で歩き遍路さんを御接待し続けて来られてました。

私が西条に治療院を移してから、月に一度施術に伺うと いつも誰かお遍路さんが来られており

「萩生庵」でお洗濯させてもらったり、お風呂に入れてもらったり、お母さんの美味しい食事も頂いたり…と至れり尽くせり…

外国人のお遍路さんとも 言葉はわからないけれど 心通う御接待をされてた高橋芳子さん。

NHKのドラマ『歩く、歩く、歩く~四国・遍路道~』は、高橋芳子さんがモデルとなったドラマ。

1ヶ月近く 芳子さんに密着し 台本が書かれてました。

こんな風に年を重ねていきたいな…と思う本当に素敵な女性です。

そして、お遍路と言えば 「遍路幸月さん」

2017年に書いたブログに 幸月さんのお話も書かせて頂いてました。

同行二人

「みどり児に  子安大師の  恵みあり」と書かれた

幸月さんの俳句入りの写真。

幸月さんも NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられ、その後  若い頃の殺傷事件の容疑で逮捕され…

とても 殺傷事件を起こしたとは思えない 穏やかなお顔。

お遍路で巡礼する方、一人ひとりに 一つひとつの 人生のドラマ。

同行二人、南無大師遍照金剛…

御先達に成った晃子さんにも、四国遍路のお遍路さん達にも  素晴らしい光が降り注ぎますように…

死生観

太陽院院長    近藤 千恵子です(^-^ゞ

いつも気になって通るお寺の掲示板…今月は、

『死は  いつか来るものではなく   いつでも来るもの』

女優 樹木希林さんが 遺した言葉のひとつ。

この言葉の前に、『死をどう思うか、なんて死んだことないからわからないのよ。死はいつか来るものではなく、いつでも来るものなの』

という言葉があったのだそう…。

他にも、

『悪いもの(病気)の中に見えてくるものがある。健康であるがゆえに見えないものがある。病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ』

と、遺した希林さん。

愛媛に住み、『念ずれば 花ひらく』の言葉で 有名な 坂村 真民さんは、この病気になることを こんな言葉で遺している。

『病が  またひとつの世界を開いてくれた   桃咲く』と…。

善でも悪でもない、全て生ある者への気付きのメッセージ。

そして、この掲示板に書かれてた

『死はいつか来るものではなく、いつでも来るものなの』

と言う死生観。

「田坂塾」塾長である 田坂 広志先生が語る 死生感は3つ

○人は必ず死ぬ

○人はいつ死ぬかわからない

○人生は一度きり

大病をされ、医者から「命は長くない」と伝えられ

そして、大病の中で聞いた2つの言葉。

『人間  死ぬまで  命はあるんだよ!』

『過去は、無い。   未来も、無い。 有るのは、永遠に続く、今だけだ。いまを生きよ!  いまを生き切れ!』

○人は必ず死ぬ

○人はいつ死ぬかわからない

○人生は一度きり

という真実を知ることで、生がより豊かになっていく事実。

樹木希林さんの 遺した言葉…

「死はいつか来るものではなく   いつでも来るものなの  」

死生観を持つことは、自分自身を支える杖となってくれる様に思います。