「ナイチンゲール誓詞」
世の看護師さんたちの戴帽式で読まれるこの誓い。
われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わんーーー
わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。
われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、
悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。
われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。
わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、
わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。
われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。
この言葉は、「ヒポクラテスの誓い」にならってつくられたものらしい。
ヒポクラテスの誓いはこんな感じ…。
医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイアおよびすべての男神と女神に誓う。私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。
1.この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける。
2.その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
3.私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。
4.頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
5.純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う。
6.結石を切りだすことは神かけてしない。それを業とするものに委せる。
7.いかなる患家を訪れる時もそれはただ病者を益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷の違いを考慮しない。
8.医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。
9.この誓いを守りつづける限り、私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい
医は仁術…。愛の世界。
ナイチンゲールの名言集の中に、
「私はすべての病院がなくなることを願っています。」とあり、また
「天使とは、美しい花をまき散らすものではなく、苦悩する者のために闘う者のことだ。」…とも。
生老病死…人の人生の中、一度も病の苦しみを味わうことなく過ごす人はいないし、医療が発達した今 どの病院を訪れ、どのお医者様に診てもらい、どんな治療を受けるか…。
ここに、ヒポクラテスの誓いがあり、ナイチンゲール誓詞を胸に、目には見えない大いなる力が働くことで、病に苦しむ中でもきっと一筋の光が射してくるんだと…。
エドガー・ケイシーのリーディングの中、
ホスピスとは、次の生まれ変わりへの準備の場所であり、次の生まれ変わりのことを理解する場所でもあり、苦しみながら死を迎えると次に生まれ変わる時、魂が躊躇してしまうことがあると…。
病も死もそして老いることも、避けることの出来ないもの。
その時、どう関わるか!その時、自分自身でもどう思うか…。
お釈迦さまも、人はなぜ生まれるのだろう?(生)
人はなぜ老いるのだろう?(老)
人はなぜ病になるのだろう?(病)
そして、なぜ人は死んで行くのだろう???(死)
と思い、瞑想…。
また、なぜ愛する人との別れがあるのだろう?(愛別離苦)
なぜ、嫌いな人と出会ってしまうのだろう?(怨憎会苦)
なぜ、お金や地位や名誉が手に入らないんだろう?(求不得苦)
なぜ自分の心や体をコントロールできないんだろう?(五蘊盛苦)
この四苦八苦しているときに、忍び込むのが悪魔。
聖書の初め、アダムとイヴが 神さまと共に暮らしたエデンの園を追放され過ごすこの地上で、如何に悪魔に支配されず…歓び生きていけるか?
この世は、混沌。私も療術家の一人として、凛として主の道を歩んでいきます。
今日は、光になった本田美奈子さんの歌う讃美歌「アメイジング グレース」