少し前に食べ物番組のテレビを見ました。
「とり貝」を食する番組でした。
通常、「とり貝」って焦げ茶色の細くて長い貝ですよね。
まず殻を見てびっくりしました。《さだめし、細長い殻を予想していました。》
ところがです。
《ホタテやあさりと同じように丸い、楕円形の貝殻なのです。》
「とり貝」の名前の由来は、殻を開けた時に、茶色の細長い部分(筋肉)が鳥のくちばしに似ているところからきています。
貝としては、茶色の部分は噛み切り易い適度な歯ざわりとほのかな甘みがあり美味。
豊凶の差が激しいため、総じて寿司ネタとしては高値で取引される。肝機能の強化、動脈硬化の予防に効果が有るともいわれる。
ヒモの部分は軍艦巻きとして寿司ネタにもなる。
しかしです。
我が町愛媛県伊予西条では「とり貝」と言えば、
地元では「ばか貝」のことを指します。
通称「青柳」(あおやぎ)と言います。
「ばか貝」とは面白い名前ですよね。
名前の由来は諸説あります。
- 外見はハマグリに似ているものの、貝殻が薄く壊れやすいことから「破家貝」として名付けられたとする説。
- いつも貝の口をあてオレンジ色をした斧足(ふそく、筋肉による足)を出している姿が、あたかも口を開けて舌を出している「馬鹿」な者のように見えたとする説。
- 一度に大量に漁獲されることがあるので、「『バカ』に(「非常に、凄く」の意)多く獲れる貝」の意でその名が付いたとの説
- たくさん獲れた地域の名「馬加(まくわり)」(現在の幕張)を「バカ」と音読みし、「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説
- 馬鹿がハマグリと勘違いして喜ぶ様から馬鹿が喜ぶ貝という意味であるとする説
- 蓋を閉じずに陸に打ち上げられて鳥に食べられてしまうことなどの行動から「バカ貝」と呼ばれるようになったとする説。
- 頻繁に場所を変える「場替え貝」から来ているとする説。
地元の食品業者の間では、「とり貝」または「姫貝」として、高値で取引されています。子供の頃は「ばか貝」としてたびたび、食卓で目にしたものです。
生は酢漬けでよく食されます。
でもなんと言っても、てんぷらが一番です。
一度に大量に捕獲されるので、保存のためほとんどは天日干しにされ、
あぶっておやつや酒の肴に最適です。
《地元の土産ものとして人気です。》
全国区のすし屋のチェーン店では、この「ばか貝」見かけることはありませんが、地元の酒処では「とり貝」として当たり前にメニューにあります。
しかし残念なことに、春先にしかない季節限定メニューなのです。《やっている所もあるかもです。》
ぜひ一度機会があれば、口にしてみて下さい。味は保証します。
今日はここまで。ではまた。近藤浩二でした。
今日も2曲プレゼント。
ザカーズでレッツゴーです。
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オリビアニュートンジョンではるかぜの恋です。
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